「呼応する大地」
産学協同フォーラム2023   テーマ:『現代日本における、神社とその他建築との新しい混成系の可能性を探る』
​​​​​​​ かつて神社は鎮守の森や鳥居によって神域と俗世に分けられた神聖な空間であった。人口減少が進む現在、維持管理や利益確保の難しさなどから本来の神社としての在り方が問われている。
 本設計では、経済的な理由により分断されてしまった神社の敷地に、背後の山から連続する一つの大きな地盤を構築することで、神社と同じ目線に立って敷地全体で水平方向に広がりを与え、森と建物が一体となった新たな混成系としての神社を提案する。構築された地盤では、神社に存在し続けている多様な参拝動作を通じて、人間のスケールに合わせながら計画を行うことで、観光客と地域の人々が混ざり合う場所となる。

Back to Top